なぜパリでコミックライブを?
MANGA PALでは過去5回に渡りフランスのパリへ日本の同人誌を届けるため、イベント出展を行ってきました。
2010年5月には、パリで開催されたエピタニメ*にて同人誌印刷の大陽出版とのタイアップ企画による、フランス初のコピー本コンテストinパリを開催。
コンテストは反響を呼び、イベント参加していた30のファンジン(Fanzine)*のうち半数である15のファンジンからエントリーを頂きました。
- エピタニメ(EPITANIME)とは、フランスで5本の指に入ると言われる情報技術専門学校「EPITA」が開催するジャパニメーション関連の祭典。その歴史はフランスの有名なイベント「JAPAN EXPO」よりも古いものです。エピタニメの公式サイトはこちら
- ファンジン(Fanzine)は同人活動をおこなっている人のことを指す言葉で、フランスのイベントなどでよく使われています。
MANGA PALはそんなフランスで、多くの作家さん、同人誌ファンと接する中、フランスには”ファンジンを中心とする同人誌だけのイベントが殆んどない”ということを知りました。
ファンジンが主役になるイベントがあったらいいのに――。
もっと色んな同人誌をみてみたい、たくさんの同人作家と交流したい――。
同人誌を愛するファンからの声。
同人誌による国際交流を進めてきたMANGA PALとして、同人誌ファンと一緒に叶えられる夢がそこにありました。
「フランスの同人誌ファンと共に、同人誌のためのイベントをフランスで開くこと」
コミックライブinパリの第一歩はここから始まったのです。
日本とフランスではイベントのスタイルが違う
同人誌イベントをパリでどうやって開催するの??
イベント開催地は異国の地フランス。英語も基本的に通じない国です。また、イベントに対する時間の使い方、楽しみ方もまったく違います。
たとえばコスプレ。仮装文化が根付いているヨーロッパでは、自宅からコスプレしたまま来場するレイヤーさんをよく見かけます。カラオケは日本と違って1曲をみんなで大合唱。もちろん日本語です。
イベントの開催時間についても、朝から夜まで長い時間を使って楽しむのがフランス流。
また、開催が決定した「大陽出版&スタジオYOU&MANGA PALタイアップ企画 コピー本コンテストinパリ」においては“コピー本“がなかなか伝わらず、大苦戦しました。
コピー機が至るところで手軽に利用できる日本と違って、フランスではコピー機はそんなに便利ではありません。コピー本という概念が伝わりにくく、コピー=海賊版 と、とんでもない間違いをされたり、オリジナルそっくりに描くコンテストだと思われたり…
フランスの同人誌ファンに、本場の同人誌イベントの楽しさを伝えたいけれど、フランスのスタイルも一緒に取り入れていきたい。
MANGA PALではお互いの文化の壁を越えていくために、フランス人の協力スタッフと共に、どうやったら同人イベントで国際交流ができるのかを日々模索しながら、イベントのアイデアを一緒にまとめていきました。
早期スペース満了!
2010年7月 JAPAN EXPO「コミックライブinパリ」サークル募集開始!
募集スタンドスペース数は50スタンド、会場はパリの15区にあるフォーラム・ド・グルネルです。
パリ市内にあるこの会場は、エッフェル塔の近くにあり、治安もよくアクセスも抜群です。少々狭いのがネックでしたが、「初の同人誌即売会だからこそ、便利で安心して足を運んで頂ける場所で開催したい」というこだわりのもとに選んだオシャレな会場でした。
JAPAN EXPOでの募集が始まるやいなや、待望のコピー本コンテストinパリ第2弾も開催とあって、パリの同人ファン達は興味津々♪
「ファンジンだけのイベントってすごい!日本のイベントのスタイルに憧れてたの」とフランスだけでなく、ポーランドから来た作家さんも新刊片手に大喜び。
フランスのイベントスタッフにも笑顔が広がります。
そしてイベント告知から3ヶ月―。
あっという間に50スタンドすべて満了。
フランスデビューする日本からのサークルも7サークル参加決定となり、早速イベント取材のオファーが入ります。
フランスで年々高まる同人誌の人気に、手ごたえを感じた瞬間でした。
開場前の様子
同人誌を求めてパリっ子たちが集まり始めます。
サークル入場時間
フランス国内から30サークル、EU諸国から2サークル、日本から7サークルのサークル様にご参加いただきました。
スペースの準備が着々と進んでいきます。欧州のイベントでは壁一面をつかって作品を販売するのが一般的です。
本以外に、フランスではグッズやポスターも大人気。
ファンジンスタンドでは、サインやスケブで大忙し。日本のサークルさんと変わらないですね。
※ファンジン(Fanzine)はサークル活動をおこなっている人たちのことを指す言葉で、フランスのイベントではよく使われています。
開場後の様子
一般参加のお客様も約420人と大盛況!あっという間に会場内が熱気につつまれます。
MANGA PAL 委託販売ブース
日本でホットな同人誌をMANGA PALがフランスにお届け。新刊が次々と売れていきます!
▲日仏作家による記念本 Metissage Graphique Franco-Japonais
MANGA PALでは、この日仏作家によるオリジナルイラスト集の売上金の一部を3月11日に日本で発生した東北関東大震災義援金として寄付します。
執筆作家さまの詳細はこちら
コピー本コンテスト
大陽出版&MANGA PALタイアップ企画 コピー本コンテストPARIS!第2弾
パリで二回目となるコピー本コンテストを開催!
39サークル中、34サークルがエントリー、と大好評。
上位3位入賞者には大陽出版から素敵な楯が贈られました。
パリ初の第一回コピー本コンテストの様子を見たい方はこちら
画材販売
パリの画材屋さんも駆けつけてくれました。ファンジンに欠かせないマンガツールも、イベント会場で簡単に手に入ります。
コスプレ
募金
COMIC LIVE PARISでは日本の再生に向けて頑張っている日本人と、同人文化を応援するため、パリ・ドフィーヌ大学、早稲田大学の学生と協力し、募金活動を行いました。
http://manga-pal.jp/caution.html
日本人のために多くの応援メッセージが集まりました。がんばろう日本!
こうして第一回コミックライブinパリは無事幕を閉じました。
来場者:535人(コスプレ含む)
取材:10社
フランス初のファンジンだけのイベントということもあり、多くの人が遊びに来てくれました。
イベント終了後は、MANGA PALによるアフターパーティーを開催。すでに打ち解けた日仏のサークルさんや同人誌ファンたちは、言葉や文化の違いを越えて交流を実現してくれました。
おかげさまで第一回コミックライブinパリは、多くの皆さんから次回開催の声が上がる中、幕を閉じました。
次回は皆さんの声にお応えし、より多くの人が楽しめる広い会場を選ぶ予定です。
同じ作品が好きなもの同士で同人誌を描いたり、話したり、コスプレしたりして仲良くなりたい気持ちは、世界中のMANGAファン共通の夢。
これからもそんな夢を叶えていくためにMANGA PAL ではMANGAが大好きな皆さんと共にがんばっていきます。
MANGA PAL
- イベント実現に向けてご協力いただいたフランスの関係者、スタッフの皆様、イベントを盛り上げてくださったすべての皆様にお礼申し上げます。
写真提供:Meluzine Association